ding-ding-dong’s blog

大学生です

子どもへの投資

 「ヤングケアラー」……最近よく耳にする言葉ですよね。

 

 そもそも「ヤングケアラー」とは一般社団法人日本ケアラー連盟によると「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」と定義されています。

 

 みなさんの周りにはこの定義に該当する人がいますか、また過去にいましたか?

 

 おそらく周りにあまりいなかったことでしょう。

 事実、『ヤングケアラーの実態に関する調査研究』で判明した「家族の世話をしている」小学校~大学までの学生の割合を見ていくと、

 

小学生6.5%

中学生5.7%

高校生(全日制)4.1%

大学生6.2%

 

 私たちが今まで関わって生きた人々の中でヤングケアラーに該当する人がいなかったのはやはりこの結果が反映されているといえるでしょう。

 しかし、本当に10%に満たない数値でとどまっているのかはわかりません。アンケート調査を実施したところで、本人が申告しなければ数値には反映されません。もしかしたら、「ケア」しなければならない状況を打ち明ける相談相手がいない、「ケア」することが生まれてこの方当たり前のことだと思っている、そんな境遇にある子だっているかもしれませんよね。

 

 私は「ヤングケアラー」の実態についてよりいっそう国を挙げて突き詰めていく必要があると思います。なぜなら、未来の宝である子供たちの学習機会、他者とのかかわりが損なわれる可能性があるから。もちろん、自分を犠牲にしてまで他人に尽くす心をもつことは重要なことでしょう。しかし、様々なものごとに触れ、様々なものごとを吸収するフェーズにおいて、学習の機会が損なわれたり、他者とのかかわりを育むことができなかったりなんてことがあればその後の成長って見込めますかね。

 

 

 子どもへの投資は未来への投資。子どもの成長を後押しできるような働きかけが必要になってきますね。