ding-ding-dong’s blog

大学生です

大学

 先日から短期バイトをしています。周りは主婦や定年後の小遣い稼ぎに来るおじさんなど幅広い年齢層の人たちが働いています。その中でも3歳下の女子大生と働く部門が同じで、就業時間以外は頻繁にお互いの学生生活についておしゃべりしています。

 いつのことだか覚えていないのですが、彼女が「私の大学学力的に中途半端な大学なんだよね」と言いました。それに対して私は「そんなことないよ。大学に通えるだけ名誉なことじゃない?」と返答しました。果たしてこの返答が正しいものだったのか、私は何度もこのシーンを振り返ってしまいました。

 いや、ちょっとまて、そもそも「大学に通えるだけ名誉なことだ」と私は言ったが、そもそも日本の大学進学率ってどのくらいなんだと気になりました。ということで大学の進学率について調べてみると、、、、

 なんと令和2年文部科学省によると54.4%という数値になっている!

 今でこそ、2人に1人が大学に通える時代となっており、2021年度は大学学部所属者が過去最高の263万人となった。(うち、女子は120万人でこれも過去最高)

 上記の事実をどのように捉えるかは個人の見解に任せるが、少なくとも戦後日本を生きていた祖父、祖母世代からしたら「裕福な時代になったね」というだろう。というのも、彼らの学生時代の大学進学率は文科省による統計を開始した1954年時点でも、男子は15%に満たず、女子は3%に満たない数値が出ているからです。

 このような過去がある中で私たちは今、「あー、一限だるい」だとか「ピ逃げしよう」ということを言ってしまいがちです。それは仕方ない。だって、極力少ない力で単位を取りたいですもんね。

 でも、一度自分が大学に進学した目的を考えてみてください。「自分の勉強したい分野を学びたい」「スポーツで自身の可能性を高めたい」はたまた、「モラトリアムの延長をしたい」しかし、どうか戦後日本の大学に通うことすらできなかった人たちのことを頭の片隅に入れておいてもらいたい。果たして、自分がその時代に生まれていたら今のように充実した環境で学問に取り組めていたでしょうか。

 

 考える価値があると思います。